やっぱり男の人だったんだ!
ぶつかった物の正体に辿り着いた時
遠慮がちに "あの…?" という声が聞こえた
「あっあのすいません! お怪我ありませんか? 」
「俺は大丈夫。それより君は?」
「私も大丈夫です! 」
その人は私に手を差し出してくれた
優しい人だな。
手を使わせてもらい立ち上がった
手は大きくてとても逞しかった
「本当にすいませんでした! 」
頭を下げてその人の顔を見る
「こっちこそすいませんでした」
「……」
「どうかしました?」
「あの…どこかでお会いしましたか? 」
「は?」
自分でも変な事言ってるのはわかってるんだけど…見た事ある気がするんだよなぁ…
帽子を深く被っててあまり見えないんだけど
声と少し見える顔と…
「なんか見た事あるような気がして…」
「そう?」
いくら見た事ある気がしてもいくらか失礼すぎるかな?
それになかなか思い出せないし…
相手も知らなそうだし私の勘違いかな?
勝手に自分の中で結論付けた


