「あぁー‼︎ 痛い… 」

「大丈夫か?」

「大丈夫じゃない…」

「…だよな、とりあえず病院行こう!」


そう言って私の腕をとり連れて行こうとしたけどお腹が痛すぎて動けない


「ちょっと待って,今動けない…」

「…どうすればいいんだよ」

「もうちょっと待って」


あぁ痛い! 痛すぎる

痛すぎて汗まで出てきた

何分かして痛みが引いた。

今ならいける…


「今なら動ける…」

「わかった」


私は蒼に連れられ車に乗った

車に乗っても痛みが治まるはずもなく…


「あぁっ痛いっ! もうやだー‼︎ 」


普段は言わないようにしている弱音も今はそんな事考える余裕なんてない

車を走らせること10分

うちから近い距離にあって助かった


「んー‼︎ 」

「橋本さん、車椅子乗れますか?」


なんとか車椅子にのってそのまま分娩室へ


「陣痛の間隔は?」

「5分です!」

「うん…子宮口全開。このまま分娩しましょう」