ーーー3ヶ月後


何もなくのんびりと過ごしていた頃

一本の電話が入ってきた

その相手はお母さんだった


「もしもし? 」

『産まれたわ‼︎ 産まれたわよ‼︎ 』

「え? 何が? 」

『聖奈ちゃんと瑞貴の子よ‼︎ 』

「っえぇー‼︎ 私も行く‼︎ 」

『母さんちょっと変わって…あ、未來?今からお前ん家迎え行くわ』

「うん‼︎ 」


うちから病院までの距離はあまりない

だからものすごいスピードで準備をした

準備が終わったと同時に瑞貴が迎えに来た


「瑞貴おめでとう‼︎ 男の子? 女の子? 」

「女の子」

「聖奈の子供かー可愛いんだろうな‼︎ 」

「当たり前」


無愛想な返事しかしないのに顔はデレてる瑞貴

もう親バカが発揮されてる

でも…私もそうなるのかな?


瑞貴の車に乗ってものの10分で病院に到着

私も8ヶ月になってお腹がだいぶ重い

だからゆっくりと聖奈の病室へと足を進めた

瑞貴は今でも優しく私に歩幅を合わせてくれている


「ありがとうね」

「あ?」

「なんでもなーい 」


そして聖奈と子供がいる病室に到着


「聖奈おめでとう! 」

「未來ありがとう! 」


聖奈は笑顔でいっぱいだった

幸せそうな母親の顔になっていた