「みなさんこの度はご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした」
蒼が謝ると一斉にカメラをきる
ごめんね…できることなら私もそこに行って一緒に謝りたい。
悪いのは蒼だけではないのに…
『橋本さん!一般の方と熱愛と言うのは本当のことなんですか!?』
周りがシーンとする。
もちろん私の家も。
そして蒼も…
恐らく蒼のファンの人達も。
少しの沈黙を破りそっと話し始めた
「…はい、本当です」
思わず息を飲んだ
蒼は…認めた
どうして? と思う反面,心のどこかで喜んでしまっている自分もいる
私の存在を消さないでくれたって
私の存在を認めてくれたって
やっぱり私は自分勝手だと思った
『熱愛を認めるんですね!?』
「はい、本当のことです。彼女といると本当の自分でいられるんです。僕は世間に何を言われようと彼女と別れる気はありません。世間は反対するかもしれませんがそれほど大事な人なんです。」
蒼がこんな風に思っていてくれていたなんて知らなかった。
普段は恥ずかしがって絶対にこんなこと言わないから


