芸能人と恋に落ちました。


だから記者会見もオンタイムで観れる

蒼がなんて言うか気になるし

こんな騒動を起こしてしまっているのは私のせいでもある


「はやくご飯食べちゃいなさい」

「うん」


ご飯をぱっぱと済ませお風呂にも入った

自分の部屋に向かおうとしていたら瑞貴に呼び止められた


「明日だな、記者会見」

「…うん」

「何かあったのか?」


瑞貴も自分のことじゃないのに心配してくれている


「少し距離を置きたいって言ったんだ。そうしないと困らせちゃうから」

「お前、距離置きたいって言ったのか?」

「最初はなんでも乗り越えられるっ! って思ってた。でも気づいた。2人だからって乗り越えられない壁もあるって」

「…蒼樹さん、なんだって?」

「…蒼の気持ちは聞いてない。一方的に言って帰ってきちゃったから」


今になって蒼の気持ちも聞いておけばよかったって後悔してる。

でもあの場で聞いていたら私の決意が揺らいでいたかもしれない。


「それ乗り越えられないっていうよりお前が逃げてるだけなんじゃねぇの?お前はただ怖いだけなんだよ」

「…っ! ごめん」


もうこれ以上瑞貴の話を聞きたくなくて逃げ出した

そう…私は逃げてるんだ

今も瑞貴の話の途中で逃げ出しちゃったし

瑞貴の話を聞いてなんかスッキリしている自分がいる

乗り越えられないんじゃない

私が逃げてるんだってわかったからだろう

心のモヤモヤが取れたような気がした

蒼は逃げないで向き合ってくれたのに…

私が逃げていたらどうにもできないじゃない。

馬鹿だ。私

私は…こんなにも臆病者だったんだ