捲したてるように話したから息をする時間さえなかった

肩でハァハァと息をして落ち着かせる

私は学校ではあまりはしゃがないタイプ

だからもちろんこんなに怒ったこともないし,大声を出したこともない

だからみんなはいつもとは違う私の態度に驚いているみたい

いつの間にかこの騒動を聞きつけた人達で辺りは埋め尽くされている

その中には聖奈や友夏,瑞貴,それに莉羽ちゃんの姿までもあった

普段ならあんまりでしゃばらない性格のため今日は一段と注目を浴びてしまっている

しかもそこに蒼がいるから私は注目の的


「ごめんな、未來が一番嫌がることやっちまうところだった」


蒼はわかってくれている

私が一番嫌なのは蒼の未来が崩れてしまう事


「わかってくれたならいいの…少し冷静になって? 」

「あなた…この私に喧嘩を売ったわね」


やっぱりこうなるか…

でもこんなことは想定していたから

私は強くならなくちゃいけない