こんな幸せがずっと続けばいい…私が考えていた事と反対に今日でお泊りは終了。
2日間っていっても一緒に寝れるのは1日だけ
今日帰ってくるみたいだし
それに瑞貴がいるんだから帰ってこないわけにはいかない
どうにかして延ばしてくれればいいのに
『♪〜♪〜♪』
突然音楽が鳴り驚いたけれどその発信源は私の携帯
ディスプレイを確認するとそこには "お母さん" の文字
「もしもし…どうしたの? 」
『もしもし,実は今日帰れなくなっちゃったのよー』
「えっ⁉︎ 瑞貴はどうするの? 明日から学校始まるんだよ? 」
『あの子は大丈夫よ,未來はちゃんと学校行くのよ。わかった? 』
「…わかってるよ」
『じゃ戸締まりに気をつけてね! よろしく! 』
「はーい」
…今日も家に帰れないってことだよね
明日学校だし…って,制服持ってないじゃんっ
どうしよう
「誰?」
「お母さん,今日も帰ってこないみたい…明日学校なのに制服ないよ…どうしよう」
「俺の姉貴のあるぞ」
「…え? 」
蒼のお姉さんは私達と同じ高校だったらしくて引っ越しの際に間違えて持ってきてしまったみたい
「これが役に立つなんてな」
「お姉さん,お借りします」
「教材は?」
「学校に置いてあるよ! 」
なぜ帰れなくなったのか不明だけど私としては蒼と一緒に居られる時間が増えて良かったのかな?
蒼と付き合っていることはまだ誰にも言っていない
聖奈にも友夏にも
俳優さんと付き合ってるんだもんね
実感まだ湧かないけど…
でもこのことは秘密にしたいと思ってるんだ
蒼は言ってもいいって言ってくれてるんだけど迷惑かかっちゃうじゃん?
私のせいで蒼が嫌な思いするなんて絶対嫌なんだ