「受験生は、自分の受験番号の教室に入ってください。」



女の先生が言った。
 


私の受験番号は307。



千波は311。



「...げ。受験番号311から第3教室だって。」



私は第2教室。



「最悪っ!誰もいない中で寂しく受験とかー」



「ま、お互いがんばろっ」



「うん...」



千波を励ます私だけど、やっぱり寂しい。



「南菜!またあとでねっ」



「うん!がんばろっ」



私たちは別れ、お互いの教室に入った。