そして現在、私の隣には隼人がいる…。
これは、どういうことなのか!?
あやちゃんが言うには、帰りは暗くなって
あぶない!とのこと。
隼人もめんどくさいと言いながらも結局家まで送ってくれる。
でも、何故か隼人は私の好きな人が誰なのか聞かない。
1週間も続けていたら気になって聞いてきそうなものなのに…。

「なぁ、ひなた」
「あっ…はい!なんでしょう!?」

さっきまで無言だった隼人が急に私を呼んだので慌てた。

「何で敬語なんだよ」

隼人は不思議そうに笑った。
もしかして、隼人ここで聞くの!?

「腹へったからコンビニ行こうぜ」

なんだ、そんなことか。
別に聞かれたいわけじゃないけど。

「しょうがないなぁ。ジュース一本奢りね」

聞かれたらすごく困ることだって分かってるけど、いざ聞いてくれないとなるとなんだか寂しい。

「ひなたっ!!投げるぞー」

振り向いた私の鼻にジュースが直撃した。

「はだがいだい…」

私は赤くなった鼻をおさえながら
拾ったペットボトルで隼人を叩いた。

「ごめん、ごめん。そんな怒るなって」

隼人は私の隣に来てケラケラ笑った。
そして、さっき買ったばかりのおにぎりを食べながら言った。