私だって、そのへんこと何も考えてないわけじゃない。
隼人に彼女ができたらそれはやっぱり
気になるし。
毎日何気ないことで笑って、たまに一緒に帰る、みたいなことがずっと続けばなって思う。
だからこそ、自分の気持ちを伝えるのが怖い。

「まぁ、ひなたの言い分もわからなくもないけどね。…じゃあさっ!おまじないとかどう?」
「おまじない?どんな?」
「51日間夕日ヶ丘で、夕日を見続けたら恋が叶うっていう恋のおまじない!」
「へぇ!ロマンチックだね!」
「でしょ!ひなたに告白しろっ!って言いたいとこたけど、それは無理そうだから、こうゆうのもたまにはいいじゃない?」
「そうだね!やってみようかな」
「そうと決まればまずは、護衛が必要だねっ!ひなたは帰り門の前で待ってて!」

そういうと、あやちゃんはさっさと自分のお弁当箱を片付けて教室を出ていってしまった。