彼氏。擬き。


そこからだんだん喧嘩はエスカレートして
いき、お父さんは手を挙げた。

バンッ!

『……痛っ!何すんのよ!』

『いちいちうるさいんだよ!お前は!
夫に逃げられないようにしてたのか?!
お前はおれを夢中にさせてくれるほどなにかしてたのかよ!』

『夢中って、何して欲しかったのよ!
ろくに家にも帰ってこないで!
子どもの面倒見るのだってあたしだったじゃない!あなたこそ何もしないで逃げてばっかりで!!』

キラン―。

その時何かが反射して光った。

目を疑った