彼氏。擬き。

あたしは、どうしていいかわからず
その場に立っていた。

怖くて声もでない。
お姉ちゃんを呼びに行こう。
そう思ったとき……

『ゔっ…』

え……。そんな…

お父さんの持っている包丁に
血がついていた。
お母さんはその場にお腹を抑えて倒れていた。