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「彩、夏芽、ごめん!今日妹のお見舞いに行かなくちゃいけなくて、部活休んで先帰るね!」





授業も清掃も全て終わった廊下で、2人に眉を下げながら手を合わせる。





「あ、そうなの?了解!妹ちゃんのお見舞いとかいいお姉ちゃんじゃん〜」





「ほんとね!妹ちゃん肺炎だっけ?お大事にって言っといて〜。」





ニヤニヤしてそういう2人に、戸惑いながらも微笑む。





…私がいいお姉ちゃんなわけがないし、






妹のお見舞いも自主的というよりも押し付けられた感じになっちゃってるけど。





そんなことを知るはずもない2人に手を振って、分かれた。






普段、3人で帰ってるから1人で学校から出るの久しぶりだな…。






昨日渡された袋を持ちながら、上履きから靴に履き替えて結衣が入院する病院まで歩く。






案外学校からは近いから、そこまで歩かなくて済むから良かったな…。