「なんかいい方法ないのかなぁー…。」
大きな独り言を言いながら、うーんっと伸びをする。
琉空は探すって言っても効率の良いやり方なんてないし、多分見つからないって言ってた。
…見つからないかもしれないけど、探すことはやめないって。
それにもう8年も経ってるんだよね…。
琉空でさえ、街ですれ違ってもきっとお互いに気づかない気もするし。
「あー…………、もう嫌だ。」
中学生じゃなければもっと助けになれたかな。
自分達では大人なつもりだけど、やっぱり世間から見たらまだまだ子供で。
何もできない自分と世間とのギャップにもどかしくなる。
大人と子供の狭間。きっとそう表現するのがぴったりな私達。
でも、だったら子供なりに足掻くだけ足掻いてみよう。
「よし…!」
気合を入れ直したところで、もう一回パソコンと向き合う。
何か良い方法はないかもう少しだけ探そうかな。