「ごめん、こっちこそ理緒のこと好きで一緒にいたのに、怖がってばかりで勘違いさせて苦しめてた。…理緒のこと、嫌いなわけがないよ。もう、怖くない。だって、理緒も悩んでもがいていたこと分かったから。」






「…ごめん、ごめんなさいっ…。」







「理緒、もう謝らないで。いつもみたいにまた私達と一緒にカフェ行ったりしてよ、勝ち気な理緒でいて?…そっちの方が理緒らしくて私はずっと好き。そういう理緒が好きだから。」








理緒軍団が優しく話すと、今まで謝り続けていた理緒が、涙を流したのが見えた。








「理緒、叩いて、今まで悩ませてごめんね、…それでも、これからも私達と一緒にいてくれる?」








「…うんっ、…一緒にいるっ…」









泣きじゃくる理緒にクラス中が温かく微笑んだ気がして、ふわっとクラスの空気が軽くなった。









…孤高の冷たい理緒はもういないけど、やっぱり理緒には堂々としていてほしいもんね。









ねえ、琉空。








私のクラス、完全に変われたよ。








やっと、堂々と胸張って好きだ、って言えるクラスになったよ。