停学が明けて行った学校では、嫌な思いをいっぱいした。
みんなからの冷たい視線。
井関ファンからの嫌がらせもあった。
入江先輩と付き合いながら、先生とまで……と、二股をかけていた、サイテー女と言われたこともあった。
先生が目覚めても、この学校には戻れないだろうという噂も流れた。
「杏ー何号室だっけ?」
「3階 302」
街にある一番大きな総合病院。
私とミカは、井関先生の入院している病院に来ていた。
井関ファンも毎日のように来ているらしく、目を覚まさない先生の病室へは入ることが出来なくなっていた。