「何これ」
「どうした?」
私の言葉に気付いた井関が寄ってくる。
そして中を覗き込んだ。
「缶のジュースと手紙?
誰かの差し入れか?」
「差し入れされる心当たりは無いけど……」
でも、この紅茶は最近私がハマってる、アールグレイ。
今時、缶の紅茶なんてコンビニやスーパーにも少なくなって、この自動販売機でしか売ってない、缶紅茶もそろそろ無くなってしまうんじゃないかって思ってた。
実際、うちの近くにある会社名も聞いたことのない、怪しい自動販売機でしか見たことがない缶紅茶。
私的には、かなりレアな物だった。
私がこの紅茶を好きだと知っている人?
他にもこの紅茶を売っている所があるのかな……。
そして一緒に入っていたメモらしきもの。
そこには……。