「ごちそうさまでした」
「花菜ちゃん、また遊びに来てね。亮輔、花菜ちゃんや相ちゃんに迷惑掛けるんじゃないわよ」
「かけねえよ」
「ならいいけど。とにかく亮輔、気をつけて帰るのよ。花菜ちゃん、またね」
「ありがとうございます。ご飯、美味しかったです。ご馳走さまでした」
晩ご飯のご馳走を頂いて少しゆっくりさせてもらい、服も乾いて着替えるとすっかり夜も暮れて、雨も上がっていた。
亮輔さんの家から駅までは徒歩20分ほど。おばさんは自転車を貸してくれた。駅に置いててくれたら明日車で取りに行くから気にしないでと言われ街灯の下を二人乗り。
恵里奈ちゃんに会えなかったのは残念だけど亮輔さんの過去の話や私を導き出してくれる理由を聞けた。
それにこんなに近い距離。でも・・・
閑静な住宅街の夜に不釣り合いの二人乗り。私は何も話さない亮輔さんの腰にそっと手を当てるだけ。落ちないようになんて手を回すことは出来ない。
亮輔さんはあの部屋を出た後からずっとおばさんの会話に相槌は打つけれど自分からは口を開かない。
どうしたのかな?
私、聞いちゃいけないことを聞いたのかな?
「花菜ちゃん、また遊びに来てね。亮輔、花菜ちゃんや相ちゃんに迷惑掛けるんじゃないわよ」
「かけねえよ」
「ならいいけど。とにかく亮輔、気をつけて帰るのよ。花菜ちゃん、またね」
「ありがとうございます。ご飯、美味しかったです。ご馳走さまでした」
晩ご飯のご馳走を頂いて少しゆっくりさせてもらい、服も乾いて着替えるとすっかり夜も暮れて、雨も上がっていた。
亮輔さんの家から駅までは徒歩20分ほど。おばさんは自転車を貸してくれた。駅に置いててくれたら明日車で取りに行くから気にしないでと言われ街灯の下を二人乗り。
恵里奈ちゃんに会えなかったのは残念だけど亮輔さんの過去の話や私を導き出してくれる理由を聞けた。
それにこんなに近い距離。でも・・・
閑静な住宅街の夜に不釣り合いの二人乗り。私は何も話さない亮輔さんの腰にそっと手を当てるだけ。落ちないようになんて手を回すことは出来ない。
亮輔さんはあの部屋を出た後からずっとおばさんの会話に相槌は打つけれど自分からは口を開かない。
どうしたのかな?
私、聞いちゃいけないことを聞いたのかな?

