あっという間にやってきたヒーローショーの日。何度もやっぱり行かないと言いかけたのにうまく転がされる。
大体、なんでご飯に釣られてるのよ、私。違う、私は明海のために行くんだ。昨日の夜中、観念してそう結論を出した。
「あっ、花菜ちゃん、おはよう」
身支度を整えて居間に下りるとリュックを背負った明海と亮輔さんがお母さんの握ったおにぎりを食べながらテレビの戦隊ヒーローを見ていた。
なんで朝からわざわざ見るかな。
「かなーこれがナイトブルー。オレのすきなヒーロー」
明海の隣に腰を下ろすとキラキラとした瞳でテレビを指差し、片手のおにぎりをパクつく明海。下見ということでチラリとテレビに視線をやる。
「えっ?この人めちゃくちゃかっこいいね。今のヒーローってこんなにかっこいいの?」
「今のヒーローは若手俳優の登竜門でもあるからね。イケメンなのは当たり前なんだよ」
「へえ。なら亮輔さんもイケるかもね」
些細な会話の一つだと思っていたのに亮輔さんの空気が変わった気がした。いつもなら何か言い返してくると思ったのに黙り込む。
少し気になって亮輔さんを見ると真剣な眼差しでテレビを見ていた。
「花菜ちゃん、俺がなりたいのはあれだよ。顔を見せて俺は活躍したいわけじゃないんだ。実力で俺はあの舞台に立ちたい」
テレビに映るのは変身した後のヒーロー。決めゼリフと決めポーズを見せた後、怪人と戦う姿に明海も亮輔さんも釘付けになってる。
「俺は、本物になりたいんだ。だから毎日、あの人たちを見て自分の動きを本物にしたい。まだまだ未熟だけれどそう、なりたいんだ」
「・・・そう、なんだ」
大体、なんでご飯に釣られてるのよ、私。違う、私は明海のために行くんだ。昨日の夜中、観念してそう結論を出した。
「あっ、花菜ちゃん、おはよう」
身支度を整えて居間に下りるとリュックを背負った明海と亮輔さんがお母さんの握ったおにぎりを食べながらテレビの戦隊ヒーローを見ていた。
なんで朝からわざわざ見るかな。
「かなーこれがナイトブルー。オレのすきなヒーロー」
明海の隣に腰を下ろすとキラキラとした瞳でテレビを指差し、片手のおにぎりをパクつく明海。下見ということでチラリとテレビに視線をやる。
「えっ?この人めちゃくちゃかっこいいね。今のヒーローってこんなにかっこいいの?」
「今のヒーローは若手俳優の登竜門でもあるからね。イケメンなのは当たり前なんだよ」
「へえ。なら亮輔さんもイケるかもね」
些細な会話の一つだと思っていたのに亮輔さんの空気が変わった気がした。いつもなら何か言い返してくると思ったのに黙り込む。
少し気になって亮輔さんを見ると真剣な眼差しでテレビを見ていた。
「花菜ちゃん、俺がなりたいのはあれだよ。顔を見せて俺は活躍したいわけじゃないんだ。実力で俺はあの舞台に立ちたい」
テレビに映るのは変身した後のヒーロー。決めゼリフと決めポーズを見せた後、怪人と戦う姿に明海も亮輔さんも釘付けになってる。
「俺は、本物になりたいんだ。だから毎日、あの人たちを見て自分の動きを本物にしたい。まだまだ未熟だけれどそう、なりたいんだ」
「・・・そう、なんだ」

