ただ、君の隣にいたいだけ


「すごいですよ。きっとどこのヒーローショーチームにも本物を知っているメンバーはいない。誇りですよ。俺たちもっと高みを目指せるじゃないですか。俺は大歓迎だし、むしろまた亮輔さんのアクターを間近で見られるなんて嬉しいです」



興奮しながら話す拓馬くんにメンバーもみんな同調する。野村さんも口では俺がリーダーだったのになんて言いながらもなんだか嬉しそう。


愛梨さんも綾羽さんも亮輔さんを茶化すけれど表情は笑顔。みんなが口には出さなかったけれど亮輔さんの帰りを待ち望んでいたんだ。



「で、花菜ちゃん、花菜ちゃんはどう?花菜ちゃんは特に怒ってもいいところだからね。なんたって彼氏のくせに一切の連絡もせず、勝手に出て行ってノコノコと戻ってきたんだからきつく言ってやればいいんだよ」


「そうよ。亮くんがアクシーズに戻ってくるのは構わないけれど花菜に対しての態度は女子組としては許せないところだからね」



愛梨さんと綾羽さんに言われてようやく初めて亮輔さんと目が合った。なんだか少しやつれてて私に対しては申し訳なさそうな表情を浮かべてる。


確かに何の連絡もなくいきなり現れて戸惑っている。でも怒りとかそんなんは全然なくて今はただ、嬉しい。



「おかえりなさい、亮輔さん」