ただ、君の隣にいたいだけ

「じゃ、次は俺。花菜ちゃん、髪の毛上げてくれるかな?」



言われたように少し伸びた髪の毛を掻き上げる。亮輔さんの手が後ろから箱に伸びてペンダントを手にするのが見えた。私の後ろに亮輔さん、いるんだ。


ドキドキと心音が伝わってしまわないかと不安になる。ああ、私本当に亮輔さんのことが好きなんだな。



「花菜ちゃん、少しだけ冷たいかもしれない」



ペンダントトップが肌に直接触れた瞬間は一瞬、冷たさを感じたけれどすぐ後ろから抱きしめられて一瞬にしてそれを忘れてしまうほど温もりを感じた。



「花菜ちゃん、俺からもわがまま一つ言っていいかな?今日は、花菜ちゃんを俺のものにしてもいい?」



「えっ?」



「ってかそんな了承を取る余裕もないんだけどね。今すぐ、そうしたい気分でいっぱいなんだ」



抱きしめられる腕に力が込められているのがわかる。動揺してるけれど素直に嬉しかった。亮輔さんがそんな風に余裕もなくなるくらい私を求めてくれるなんて初めて。


だから今はこの気持ちに私も素直になりたい。


「あ、あの・・・ここはちょっと。でも、そう言ってもらえるのは、嬉しいです。私もそうなりたいって思ってたから」



「あーもう花菜ちゃん、なんでいちいちそんなに可愛んだよ。了解。理性フル稼働して今からナイトピンクじゃなく花菜ちゃんを連れ去ります。助けを求めたってもう、無駄だからね」