ただ、君の隣にいたいだけ

さすがにずっとお店の前で話しているわけにもいかないから中に促すと早速亮輔さんは円卓の上のお好み焼きに目をやった。


たくさん焼いて明日も食べようと思っていたからそのお好み焼きを亮輔さんに出すと勢いよく口に運ぶ。とりあえずさっきのムードは一時休戦。まずは腹ごしらえ。



「本当、美味い。向こうで食べて来なかったから腹減り過ぎてやばかったんだよ。しかも花菜ちゃんのお好み焼きにありつけるなんて俺、幸せだ」



「もう、大袈裟ですよ」



不思議だな、味覚って気分で変わるのかな?確かに美味しいとは思ったけど亮輔さんが目の前にいて美味い、美味いと頬張ってくれるから余計に美味しく感じられる。やっぱり亮輔さんはすごいな。



「ごちそうさまでした。本当美味かった。それでさ、花菜ちゃんのわがままって何かな?」



亮輔さんはペロリとお好み焼きを二枚完食してくれた。美味しいって言ってくれたからもっと焼けば良かったかな。


寛ぎモードだったはずの亮輔さんはごちそうさまと言った後、急に姿勢を整えてまたさっきの真剣なムードに戻そうとしてるけどそんなに身構えするほどのことを言うつもりはない。




「・・・この、ペンダント付けてもらえませんか?」