ただ、君の隣にいたいだけ

「じゃ、打ち上げは19時に事務所近くの居酒屋の『華』だから遅れないように来いよ。じゃ俺は事務所に寄って返してくるから」

全ての片付けが終わったのは14時。今日は夜にショーの打ち上げがある。それまでは自由時間。野村さんは事務所に全て返却しに行ってくれる。


萩原さんは息子くんが来てくれたから合流して夜までファミリーパークにいるらしい。みんな、打ち上げで花火見られないことは異存ないんだ。



「花火より、お酒よ。打ち上げのお酒の美味しさは花火とは比べものにならないからね。あたしは一回帰って寝るけど花菜ちゃんはどうするの?」



「わ、私は・・・」



「花菜!!」



愛梨さんと話していると携帯を片手に勢いよく私の肩を掴んできた拓馬くん。じゃ打ち上げ会場でねと愛梨さんは帰って行き、どんどんと控えの中には人が減っていく。



「か、彼女がショーが終わったら会いたいってメールくれたんだ。ど、どうしよう?」


「よかったじゃん。拓馬くんが頑張ったから彼女が認めてくれたんだね。こんなとこで話してる場合じゃないよ。早く行ってきなよ」



「おう。もっかいちゃんと話してみるよ。ありがとな」



手を振る拓馬くんに私も手を振り返して見送る。今日の拓馬くん彼女さんから見て認めてくれたんだろうな。


アドリブも卒なくこなし、アクションだって亮輔さん褒めてた。