ただ、君の隣にいたいだけ

「と、とりあえず私たちの勝ちってことよね?」

「ああ、でもあいつがまたいつ現れるかわからない。このファミリーパークは会場に来ているみんなの楽しみの場所だ。だからまたここにあいつらが現れたら必ず今度こそ俺たちが倒す!!」

「そうよね。今度こそ必ず!!」


「みんな、応援してくれてありがとう。あいつは倒しきれなかったけどまた現れたときは必ず俺たちがみんなを守る。だからこれからも俺たちを応援してくれ!!」


ナイトレンジャーが会場の子どもたちに手を振って去って行く。私も感謝の気持ちをいっぱい、いっぱい込めて手を振った。綾羽さんがステージ上に登場して今日のショーは全て終わり。


でも、まだ控えに戻っても子どもたちが席から移動するまではマスクを外さない。もし、万が一正体を見られたら夢を壊すことになってしまう。それはしてはいけない。



「もう、大丈夫。みんないなくなったわよ」



綾羽さんが控えに戻ってきてみんながマスクを外し始める。でも、私だけは外せなかった。舞台はみんなのおかげで成功だったと思う。でも、私は迷惑をかけてしまった。


ステージ上では無事にショーを終えることばかり考えていたけれど今、こうやって終えた後、やっぱり申し訳ない気持ちでいっぱい。



「花菜ちゃん、もう外していいんだよ」



亮輔さんの言葉にも首を振る。優しいから誰も私を責めたりなんてしないだろうけれどそれが返って辛い。