ただ、君の隣にいたいだけ

ステージ上のナイトレンジャーが決意を胸に裏に掃けてくる。私の横を通りすぎる5人が気にするなと言わんばかりに肩を叩いてすぐPA室に入って行った。私のせいで。それなのにみんな優しい。


大きな手が私の頭を撫でる。アスタロトがナイトピンクの頭を撫でるなんてあり得ない。でも、繋いでくれた亮輔さんや責めずにすぐ変更してくれた萩原さんや綾羽さん。気にするなよと励ましてくれたヒーローのみんな。


アクシーズのみんながこのショーの成功を願ってるから、私は負けない。



「無様だな、ナイトピンク」



ステージの一番上、アスタロトに羽交い締めにされた、私、ナイトピンク。



「私を捉えるなんて、どうなっても知りませんわよ」



綾羽さんのアドリブ。私は何もせず、しばらくは亮輔さんに羽交い締めにされたまま。それにしてもスーツ下は競泳水着。さすがにこの密着度は意識してしまう。

でも、こんなところでまた失敗はしたくない。アスタロトと綾羽さんの会話に耳を傾け、意識を集中。



「なんとでも言え。会場の人間どももお前の無様な姿に圧倒されているぞ。それにお前の仲間もお前を見殺しにしたみたいだな」



「そんなことないわ。私の仲間は必ず私を助けに来てくれる。私は信じてるわ」



それまでの音楽が変わり、また主題歌が流れる。シャキーンと音が鳴り響き、ナイトレンジャー登場。