ただ、君の隣にいたいだけ

どうしたの?と声を掛けてきた亮輔さんは私が泣いてる様子をまるで理解出来ていない。


そりゃ亮輔さんにとっては数あるヒーローショーの一つが中止になったなんて大したことじゃないかもしれないけれど私は悔しくてたまらない。


「本当、花菜ちゃんには驚かされることだらけだな。ヒーローショーが中止になってまさか泣くなんて思ってなかった」



「だって、悔しいじゃないですか」



「うん、じゃあさ、ヒーローショーは見せられないけれどそれ以外のことで来てくれた子たちを喜ばせてあげようよ」



「えっ?」



「雨に負けるほど、俺たちは弱くないだろ?それに今日は花菜ちゃんや新人たちのデビューでもあるんだ。ちゃんとアクシーズのチームリーダーとして考えてますよ」



わしゃわしゃと笑顔で亮輔さんに頭を撫でられ、戸惑う私に愛梨さんもニコっと笑顔で頷いた。私たちのデビュー?



でも、雨でヒーローショーは中止なのにどうするんだろう??