ただ、君の隣にいたいだけ

「そりゃだって、誰かさんと仲良く手を繋いでここに来たんだもんね」



「愛梨さん!!」



私の大声に男性陣も振り向く。今はリハ前の打ち合わせ。女性陣、男性陣に分かれて声合わせ中。


すいませんとペコぺコ頭を下げると見事に笑われた。だって愛梨さんが余計なこと言うんだもん。



「えっ?何?そんな関係になっちゃったの?ついに?」



「だからそんなんじゃないんですって」



「えーだって堂々と手を繋いでラブラブだったじゃん。いやぁ亮輔が機嫌いいのって久しぶり。花菜ちゃん、これからもよろしくね」



「だから・・・」



大事な打ち合わせ中なのに、女ばかり三人が集まるとどうしてもそんな話になってしまう。でも、さすがにそんな話ばかりもしていられないのでこの話はヒーローショーが終わった後に女子会をすることになり、ひとまずは終了。


そして、なんとか打ち合わせも終わり、最初から最後までの通しリハーサル。今日はスーツとマスクも着けての練習。どうしても自分の姿が見て見たい。後から愛梨さんに写真撮ってもらおう。



「お疲れ様でしたー!!」



改善点や変更などをしてようやくリハーサルが終わった。いよいよ明日は本番。今までの集大成。後は天気だけが持ってくれればいいな。



スーツ姿を写メで撮ってもらった後、てるてる坊主を見ながらそう願った。