(最低、最悪の我が儘を今、貴方に捧げます)

美紀の唇は四文字の言葉を紡ぎ、海斗の手を握った。

その握った手を自分の首へ回す…。

たった1人に愛されたいと言う願いと、違う人への依存が生んだ悲劇の物語。

過去の私達は、ただただ寂しいだけで互いを見ているようで見てなかった。

今、貴方に捧げるのは、愛してるの五文字。