「はい。何ですか?」

仕事のことを言われるのだろうと予想をしているあなたを裏切ることになるね。



「一度だけ…一度だけでいいから…抱きしめて…」



消え入りそうな私の声。

私ってこんなに声が小さかったのだろうか。


そんな声もきちんとあなたは拾ってくれた。



断られるのではないかという緊張と

あなたの腕の中に入りたいという想いが

私の鼓動を速くする。