気づいたら、 自分の頬に生温い何かが伝った。 鼻がツンとした。 「凌? ごめんね、本当に。 でもやましいことは何もないし、 ただ介抱しただけなの。 信じれない…?」 俺は振られると思って焦ってたのか。 まだ郁美も気づいてない、 それをわかってしまったから。