え、 陸上? 中身を除くとあいつが載っていた。 「郁美!!」 郁美の部屋へ向かおうとしたら、 ちょうど上から降りてきた郁美。 「どうしたの?」 郁美は俺の持っている雑誌に 気がついて、目を逸らした。 「…どうしたら、 忘れられると思う?」 小さく呟く儚げな声。 ゆっくり近づいて、郁美を抱きしめる。