凌は足早に駆け寄ってくる。 妙な緊張感があった。 優はそっぽを向いてスタスタ歩いて行ってしまう。 凌は優をみると眉間に皺を寄せた。 「クラスメート?」 男子とあまり関わらない私が 男と2人出歩いていたら、 いくら中学、高校と違うとこに通っていても 凌も珍しく思うはず。 それほど私は男子と喋ったり 陰でも名前を出したことがなかったから。