嘘つきなキミ







凌のお母さんが入院して、



そのお見舞いに行く約束をしてた日。






凌は学校の校門で私を待ってて、




もちろん、あの一際目立つ


整った容姿だから女子が群がってた。






私がくると女子をイチコロにする



微笑みもみせながら、




「郁美!」





なんて言う。





みんなの視線が痛くて、




俯いた。





すると、隣にいた優が






「いく、呼ばれてんじゃん。」





そう言った。