嘘つきなキミ








「…自信がなかったの。




優が自分とこ好きだなんて、



夢にも思ったことなかった。」







田中くんは、ふっと笑う。





少し照れくさそうな仕草をして




鼻の下をかく。






「優も花坂も似てるよなー。




俺、小学校のとき山本と仲良くて


まさか花坂と幼馴染って俺ら知らなかった。




学校の前で花坂といたとき、



てっきり付き合ってんかと思った。







俺だけじゃなくて、優も…」