付き合い始めた次の日。


あたしと玲音の関係は、同じ学年の人はほぼ全員知っていた。






玲音のファンの子に恨まれると思っていたあたしはなかなか教室に入れず、ドアの前で硬直状態。




一緒に登校した玲音はそんなあたしに話しかける。



「美亜?いい加減入ろう?」



「だって…玲音のファンの子たちに、睨まれるかもしれない…っ」




「大丈夫だって。もしもそうなったら絶対俺が助けてあげるから、な?」



まあ、いつまでもここにいてもしょうがないか…。


「うー…うん」



「てか美亜。俺の方が美亜のファンの奴に睨まれる」



え?



「あたしにファンなんかいるわけないよ?何言ってるの」



もー、玲音はー。



「いや、いるから。まあいいや。もう、美亜天然すぎ。無自覚すぎ」



「玲音…?もういいや。入ろ?」




「おう」