巧先生は私にとても大事な話をしてくれた。
亡くなったお母様のこと。


玉井先生にも話してないと言っていた。

そんなに大事なことを私に…。


だからあの夜思ったんだ。

巧先生なら私のことを受け止めてくれるかも知れない。
逃げながら生きている私を。