「おはよう、平瀬」
「あ、おはようございます…」
朝から日差したっぷりで、眩しくて目が開けられない。
「編集長、寝起きいいんですね。ゆうべは遅かったんじゃないんですか?」
まだまだ寝ぼけ気味のわたしとは対照的に、編集長の声は朝から元気いっぱいだ。
「場所が変わると疲れが取れるのも早いんだよ」
「なるほど」
あくびをしながら起き上がると、早々に身支度を整える。
今は、あくまで出張。
旅行に来ているわけじゃないのだから、ゆっくりもしていられないのだ。
編集長もスーツのネクタイを締めながら、『業務連絡』を伝えてくれたのだった。
「朝めし食ったらすぐに出発な。それと、確か今日辺り新人ちゃんが入ってくるんじゃなかったか?」
「新人?あ、そうですよね。確か、そうだったような…」
すっかり忘れていたけれど、研修を終えた新人ちゃんが配属されてくるんだったっけ?
「そうだ!思い出しましたよ。すごく可愛い子らしいですね」

