「まだ仕事をするんですか!?」
「ああ。ここなら電気もあるし、障子で区切られるから」
「でも、明日も忙しいんですよね?須賀さんの用事もあるし…」
いくらなんでも、仕事のし過ぎというものだ。
「大丈夫だって。気にせず平瀬は寝ろ」
「寝ろって言われても…。だったら、わたしも手伝います。何か出来ることはありませんか?」
今は、仕事熱心な部下を演じたいわけじゃない。
好きな人の体を心配する恋する乙女だ。
「特にないよ。オレがやらないといけない仕事だから。だから、平瀬が寝てくれた方が助かる」
「はぁい…」
うまく言いくるめられてしまった。
これじゃあ、寝るしかない。
仕方なく障子を閉めながら、どうしても言わずにはいられなかった。
「編集長、くれぐれも無理しないで、早く休んでくださいよ」
「分かった、分かった」

