それなら、わたしなんて絶対に望みないじゃん。
さっき、編集長はわたしといて楽しいと言ってくれた。
でもそれって、異性として見られていない可能性もあるわけよね。
そう思ったら、ますます落ち込んでしまい、いつの間にか目を閉じてソファーにもたれかかっていた。
「どうした?疲れたか?」
「あっ、いえ!大丈夫です」
編集長の声に、慌てて目を開ける。
もうレジが終わってたのか。
袋を4つ、余裕で片手に持つ編集長が、心配そうに覗き込んでいた。
「じゃあ、部屋に戻りましょうか?」
ダメ、ダメ。
落ち込んでる姿を、編集長に見られるわけにはいかないのだから。
勢い良く立ち上がると、目の前に可愛らしいピンクのキーホルダーが差し出されたのだった。
四つ葉のクローバーが埋め込まれている透明なそれは、形も四つ葉のクローバー型をしている。
「これ、かなり貴重なものらしいぞ?本当に自然に生えてる四つ葉のクローバーを埋め込んであるから、数量限定。最後の一個」
編集長らしからぬ可愛いチョイスに、自然と頬が緩んでしまった。

