何だか、亮平のペースに乗せられた気がする。
「ねえ、いつから待ってくれてたの?」
「んー。1時間前くらいかな?」
「1時間!?それなら、電話をくれたら良かったのに」
そんな前から待っていたなんて。
ただでさえ仕事が忙しい人なのに、無理をされると心配になる。
「電話して、拒否られたら来れないだろ?だから、勝手に来たんだよ。でも、まさかこんなに帰ってこないとは思わなかった」
「ごめんね…。ブラブラしてたから。それにしても、亮平は何でここに?」
「何でってことはないだろ?泣いてた香乃子を放っておけるかよ。ちゃんと話が出来たらいいなと思って来たんだ」
そうだったんだ…。
すごく、すごく嬉しい。
「ごめんね、亮平。突然のことでパニックだったけど、もう大丈夫。ちゃんと応援するから」
「それ、本当に納得出来てるのか?」
「もちろん。さっきね、本屋でVILLAのファンの人を見たよ。VILLAを見るの、楽しみにしてるんだって」

