「平気なわけないだろ?研修先はアメリカで、それも最低一年だから、もしかするとそれ以上になるかもしれない」
「それ以上?そんな…」
それじゃあ、離れてしまったらどうなるの?
いつまた再会出来るかも分からないのに…。
「やっぱり、引き止めれば良かった」
「香乃子?」
涙が落ちる。
こんなのサイテーだと分かってるけど、遠く離れてる時間が想像出来ない。
「プロジェクト、亮平が迷ってるなら引き止めなければ良かった!わたしは寂しい。遠くに離れるなんてイヤだもん」
「香乃子…。だけど、オレは香乃子を想う気持ちが無くなるなんてない。だから…」
慌てたように、亮平はわたしの腕を掴んだ。
それは、何とかわたしを説得しようとしているみたいで、無性に腹が立ったのだった。
「何で、亮平はもう前向きになってるの?わたしと離れたくないって言ってたのに何で?」

