メイクが参考になったという内容が圧倒的に多くて、それに埋れるようにわたしの感想もチラホラある。
「亮平!聞いてよ。モデルの人が可愛かったんだって」
そんな風に思って貰えるなんて、嬉しすぎてテンションも上がる。
そんなわたしに、亮平はチラッと冷たい視線を送った。
「良かったじゃん。その感想、男からだろ?」
「え?そうなの?」
そう言われて見てみると、性別欄は『男性』となっている。
へえ。わたしもやるじゃん!
なんて言ってる場合じゃないか。
亮平が不機嫌に見た理由はこれだ。
「あ、そうだ。喉乾かない?わたし、コーヒー入れてくるね」
メールを閉じて立ち上がると、そそくさと給湯室へ向かう。
「はぁ。危ない、危ない」
余計なケンカはしたくないもんね。
でも、ヤキモチを妬いてくれるのは嬉しいかも…。
自然と表情が緩みながらコーヒーを入れて戻ると、亮平はいつも通り真剣に、原稿と向き合っていた。

