プロジェクトの仕事が立ち止まった分、わたしたちは元の仕事に戻るしかなかった。
それは何だか変な感じで、どこか心が浮ついてしまう。
なんだかんだ言っても、プロジェクトの仕事が楽しかったのだと、今さらながら気が付いてしまったのだ。
だから余計に、白紙になっているのがもどかしい。
「すっかり遅くなったな。香乃子は帰れよ?もう、みんなも帰ったし」
亮平の言葉通り、気が付くとオフィスに二人きりになっていた。
「うん…。亮平は?」
みんなに関係を知られたお陰で、結構気が楽だ。
今夜もここで二人きりになっていることに、罪悪感や緊張感はない。
「オレは、まだまだだな。結構、仕事が溜まってたから。そうそう、絵美のとこでやったメイクの記事、評判良かったぞ」
「えっ!?本当?」
「本当。今メールで送るから見てみろよ。ピックアップされてる感想だけど、香乃子の評判もいいから」
えー?わたしの評判もいいなんて照れるな。
「なになに…」
亮平からメールを送られ、チェックしてみる。
すると、確かに好評な感じの感想が寄せられていた。

