今夜泊まる部屋も、アンティークな家具で揃えられていて、いつもと違う雰囲気にテンションも上がっていた。
このパーティーは、いわゆる異業種交流会のようなもので、名刺交換を大量にした亮平は、かなり満足な様子だ。
「けっこう、役職者多かったなぁ。これから、営業かけれそうな先も多いし…」
一度部屋に戻った亮平は、テーブルに名刺を並べ眺めている。
パーティーは一旦お開きとなり、終電に間に合うように帰る人や、泊まる人たちで分かれていた。
「ねえ、亮平の部屋から出入りするのを、早川さんに見られたらマズくない?わたし、戻っていいかな?」
今夜は二人きりになる予定はなかったのに、半ば無理矢理誘われ、ここにいるのだ。
その理由はきっと、これから修司さんと会う約束をしているからだと思う。
「んー?大丈夫だろ。適当に誤魔化せばいいんじゃないか?」
名刺を眺めながら気の無い返事をしてるけど、最初に今夜は会わないと言ったのは亮平の方なのに。
修司さんとの待ち合わせまで一時間を切り、焦りも感じ始めた。
「わたし、やっぱり戻るね。今夜は会う予定にはしてなかったんだし」
ドアに向かい開けようとした瞬間、腕を引っ張られ引き戻されたかと思うと、乱暴にベッドへ押し倒されたのだった。

