「編集長、早川さんどうしたんですか?」
ようやく追いついた時には、二人はメインの広間にいた。
修司さんも少し先にいて、早川さんと何か話している。
「それがさ、さっきの沙耶さんて人、どうやら修司さんの元カノらしいんだ」
「えっ!?元カノ?」
まさかとは思うけど、結婚を考えてたあの人じゃないよね…?
「ビックリだろ?オレもビックリでさ」
「うん…。絵美さんは編集長の元カノだし…」
「オレの話はいいだろ!」
しれっと嫌みを言ってみたら、やっぱり食いついてきて笑いが出る。
「一応、気にしてるんだ?」
「かなりな。それより、沙耶さんのことだよ。あれは、何か訳ありな感じだったぞ?」
訳あり…。
確かに、早川さんの態度には、かなりトゲがあった気がする。
じゃあ、本当にあの人が?
だとしたら、ここで二人が出くわしちゃうじゃん!
それはマズイんじゃないの?
視線を修司さんに向けると、ちょうどこっちを見ていて目が合った。
そしてニコリと笑顔を浮かべると、わたしたちの側へやって来たのだった。

