「な、何でそれを知ってるんですか!?」
絵美さんに言われると、恥ずかしさが倍増する。
なにせ、亮平の元カノなのだから。
「亮平から聞いたのよ。香乃子ちゃんて、亮平が好きだったんだね。ごめんね、気を利かせるべきだったわ」
「いえ、全然構わないんです。だけど、イヤじゃないんですか?わたしと亮平が付き合うのって…」
いくら別れたとはいえ、気持ちは複雑なんじゃないかと思う。
遠慮気味に聞くと、絵美さんは笑顔で首を横に振った。
「まさか。わたしは、むしろ応援してる。亮平は大事な友達だから、幸せになって欲しいと思ってるくらいよ」
その言葉に、ホッと安心のため息がもれる。
「それなら良かったです。絵美さんには話さなきゃって思ってたんで」
だけど、本当に二人は仲がいいんだなぁ。
毎日忙しい中で、亮平はいつの間に絵美さんと話をしていたのだろう。
「四つ葉のクローバー型のキーホルダー、あれも亮平からのプレゼントだったのね。見つかったみたいで良かった」
「そ、そんなことまで話してたんですか!?」
「うん。嬉しそうに香乃子ちゃんの話してた。亮平のこと、よろしくね。また二人でご飯でも食べに行こ!」
相変わらずの元気で、絵美さんは手を振る。
隣の沙耶さんにも軽く会釈をすると、亮平たちを追いかけたのだった。

