「ええ〜!?明日のパーティー、須賀さんも住吉さんも来ないの?」
「ああ、そうだけど。何か不都合なことがあるのか?やたら、驚いてるみたいだけど」
パーティーの前夜、亮平に誘われるままマンションで過ごしている。
いつもの様にベッドで体を重ね終えた後、亮平から『業務連絡』を聞かされたのだった。
「ううん。不都合なんて全然。ただ、何でかなぁと思って。一応、仕事の一環でしょ?」
ヤバイ、ヤバイ。
ちょっと怪しんでるみたいだけど、知らんぷりをしていよう。
「まあな。でも、強制じゃないし無給だし。先約があれば優先しても構わないからさ」
「そうなんだ…。じゃあ、明日はわたしたちと早川さんだけ?」
「そういうこと」
それはマズイじゃない。
3人しかいないんじゃ、亮平の監視の目も厳しくなるというもの。
どさくさに紛れて抜け出すことが出来ないかもしれない。
「やっぱり、不都合なことがあるんだろ?今夜だって、明日は香乃子と二人きりになりにくいと思って呼んだのに、なんか心ここにあらずだし」
「そ、そんなことないよ」
誤魔化すわたしに、亮平は疑いの目を向ける。
「ウソだね。お前、オレに抱かれながら何考えてた?」
「えっ!?」
ホント鋭い。
まさか、修司さんのことを考えていたなんて、口が裂けても言えないわ…。

