「徹夜ってほどじゃないけど、遅くはなるだろうな。仕事が立て込んでてさ」
へぇ。
そんなに仕事って立て込んでるんだ?
今って繁忙期だったっけ?
もしかして、仕事の要領が悪いんじゃないの?
なんて、会えない悔しさで、つまんないことを考えるなんて最悪。
「そうなんですか。大変ですね。でも、わたし知ってますから。編集長が特別な仕事をしてるって」
特別な仕事?
何だろう、それ。
「ハハ。さすが、早川は何でも知ってるな」
そんな風に話す亮平は、どことなく楽しそうだ。
どうしてわたしとも、会社でそんな風に接してくれないんだろう。
ヤキモチで、胸が苦しくなる。
「知ってますよ。ぜひ、今度のプロジェクトを成功させて、親会社に行きましょうね」
「ああ、そうだな。それには、早川の力も貸してもらうから」
「もちろんですよ」
プロジェクトって何?
それに何で、早川さんを頼りにしてるのよ。

