確かに、早川さんは亮平を親会社に連れて行くことが目標だ。
それが、少しずつ皆の意識を変えていってるってこと…?
わたしには出来なかったのに、早川さんだから出来たの?
そう考えると、落ち込まざる得ない。
堪能出来なかったランチを終えると、弥生はそのまま取材先へ向かった。
わたしと亮平との関係は、絶対に誰にも話さないと約束してくれて…。
「それにしても、早川さんはやっぱり強敵だわ」
きっと、亮平のことを好きなんだろうし。
だとしたら、いくら付き合えたとはいえ、気を抜くことは出来ない。
そもそも、会社で過ごす時間の方が圧倒的に多いのだ。
その会社で、亮平はあんなに素っ気ないんだから。
全然、ラブラブする時間なんてないじゃない!!
「もう、本当にどうしよう」
ガックリ肩を落としながらオフィスへ歩いていると、給湯室から早川さんの声が聞こえてきた。
「ええ!編集長、今夜は徹夜するんですか!?」
相手は亮平!?
しかも、今夜は徹夜?
それじゃあ、ますます会う時間がないじゃん。
給湯室の前を通ると二人にバレてしまうから、手前で盗み聞きをするわたしは、どこからどう見ても怪しい。
だけど、二人の間に割って入る勇気はなかった。

