「何で、これを編集長が?」
「車に落ちてたんだよ。絵美のところの撮影の帰りに見つけたんだ」
そっか。
車に落としてたんだ…。
「良かった、見つかって…」
だってこれは、大事な大事な編集長からのプレゼントだもの。
ギュッと握り締めると、編集長は鼻で笑った。
「探してたんだ?そりゃ、そうだよな。せっかく修司さんと知り合えたんだもんな」
「編集長…」
どうすればいいのか分からないくらいに、誤解が解けない。
もどかしさと焦りで、気持ちが混乱してきた。
「とにかく、平瀬は帰れ。いられると気が散る」
「気が散る…?」
最悪…、わたしが本当に迷惑なんだ。
今までみたいに、仕事の話すら出来なくなっちゃったなんて、もう泣けてくる。
「編集長、いつからわたしを嫌いになったんですか?それとも最初から、嫌いだったんですか?」
涙で視界が滲んできて、瞬きと共にそれが流れ落ちたのだった。

